宮古市中心市街地の洪水及び津波のハザードマップは、上記のとおりですが、次のことに注意して下さい。
①避難場所と避難所の違い
避難場所とは、津波などの危険から身を守るために一時的に避難する高台などのことです。
避難所とは、避難生活がある程度長引くと考えられる場合に避難者が生活するための施設のことです。
また災害によって指定場所が異なる場合があります。
宮古市では、上図ハザードマップのとおり、「洪水・土砂」と「津波」の2つのハザードマップが発表されています。
②宮古市の商店街からの避難場所
「洪水・土砂」の場合 宮古小学校校舎棟と市民交流センター
「津波」の場合 宮古小学校体育館、市民交流センター、常安寺高台、横町高台、宮古消防署前、横山八幡宮高台
③避難場所への避難路の注意点
「洪水」の場合 商店街周辺の危険個所は、新旧の山口川です。旧山口川は平成30年の台風19号と令和元年の台風10号の際には内水氾濫により商店街一帯が浸水しましたので、宮古小学校の避難所に向かう際には、川から溢れる水に注意が必要です。
現在の山口川は度重なる洪水に備えて昭和13年に切換え工事(西町1丁目山口小入口付近から八幡宮裏へ)がなされたものの、アイオン台風では、別稿のアイオン台風氾濫状況図のとおり、現在の労働金庫付近で決壊して濁流が市街地に押し寄せて、末広町では2mを超える浸水被害を蒙りました。現に平成30年の台風10号の際は労金付近から越水し側溝から溢れた水で駅前交差点が浸水しています。したがって避難の際には山口川の氾濫にも十分な注意が必要となります。
④大火事の際の注意点
宮古市では大火の際のハザードマップは作成していませんが、商店街周辺では類焼の心配が少ない広い空地のある学校の校庭(宮古小学校他)が安全です。